アララギ博士 「そこに三匹のポケモンがいるでしょ?」
- 2020.03.09
- SS
アララギ「ブラック君、チェレン君、ホワイトちゃんの三人で仲良く選んでね」
ベル「ふええ…」
アララギ「ベルちゃんのお父様から連絡があってね、あなたを旅に出すわけにはいかないって言われたの」
ベル「そんなぁ…」
ホワイト「悪いわねベル、このポケモン三人分しかないの」
ベル「気にしなくていいよ。私のことはいいから三人で選んで」シュン
ホワイト「ジャンケンでいいんじゃない?(ラッコだけは勘弁ね)」
チェレン「僕もそれに賛成(ラッコは論外として、この状況じゃ個体値粘れないな)」
三人「ジャンケンポン!」
ブラック:チョキ
ホワイト:パー
チェレン:パー
ブラック「じゃあ僕はツタージャ貰うね」
ホワイト「(よりによって一番の当たりを…)」
ホワイト「じゃあパーを出したらアタシの勝ちってわけね」
チェレン「そういうことだ(僕がチョキを出すことは容易に想像できるだろう。そこでのグーを読んでのパーも読まれているだろうから結局はグー安定だな)」
二人「ジャンケンポン!」
ホワイト:パー
チェレン:グー
チェレン「」
ホワイト「何か知らないけど勝ったわ」
チェレン「クソッ」
ベル「チェレン君、一体何がしたかったんだろうねぇ」
ブラック「さあ」
チェレン「こうなったらコイツで一流のトレーナーになるしかないな」
ホワイト「人から貰ったポケモンに文句言う奴が一流になれるわけないじゃない」
チェレン「そんなことよりブラック、僕とポケモンバトルしないか?」
ホワイト「無視!?」
アララギ「待ちなさい、ポケモンの他にも渡すものがあるわ」
チェレン「何です?」
アラララギ「ポケモン図鑑とモンスターボール。あなた達にはイッシュ地方のポケモン図鑑を完成させてほしいの」
ホワイト「何ですかそれ?てっきりタダでポケモン貰えると思ったのに」
アララギ「簡単なことよ。ポケモンを捕まえて図鑑に登録するだけでいいの。ボールは一人五つあるけど足りなくなったらお店で買えるから安心してね」
ブラック「分かりました。チェレン、バトルはお互いの手持ちが揃ってからにしないか?」
チェレン「確かにその方が勝負として面白い」
ブラック「(助かった)」ホッ
チェレン「断る。君のポカブを倒しても素早さの努力値は入りそうにないし」
ホワイト「何よそれ!?倒すことが前提?」
ブラック「まあ落ち着いて、そろそろ旅に出ない?」
チェレン「そうしようか」
ベル「じゃあ私見送るね」
ホワイト「ちょ、待ちなさいよ!」
チェレン「じゃあ僕たちはもう行くから」
ホワイト「毎日連絡するわね」
ブラック「お土産も持って帰るよ」
ベル「うん!みんながんばってねぇ!」
アララギ「ポケモン図鑑、よろしくたのんだわよ!」
ベル「はい(名前が凄いことに…)」
ベル「はぁ…みんな行っちゃったぁ…」
ベル「私も一緒に旅に出たかったなぁ……」グスッ…
ブラック「あ、ごめん!ランニングシューズ持ってくるの忘れちゃったよ」
チェレン「だらしない奴だな。ここで待っててやろうか?」
ブラック「大丈夫。すぐに取りに帰るから先に行ってて」ダッ
チェレン「完璧に走ってるな。ランニングシューズ履いてるじゃないか」
ホワイト「下手な嘘ね。どうするの?先に行ってるの?」
チェレン「時間がかかりそうだから先に行こう。それに、今ならポケモンを捕まえてもアイツには手の内が分からない」
ベル「ブラック君!どうしたの?」
ブラック「忘れ物しちゃってさ、もしかしてずっとここにいたの?」
ベル「うん。ボーっとしてたらいつの間にかこんなに時間が経っちゃった。忘れ物取りに行かないの?」
ブラック「後で取りに行くよ。それよりさ、ポケモン捕まえてみない?」
ベル「ポケモン?どうやって捕まえるの?」
ブラック「僕とツタージャが引き付けるからその隙に後ろからボールを投げるんだ。ボールは三つ渡しておくよ」
ベル「ありがと!ブラック君!」
ベル「あ、ブラック君!チラーミィ見つけたよ!」
ブラック「分かった、行け!ツタージャ!体当たりだ!」
ツタージャ「ツタ!」ドン
チラーミィ「チラ!?」
ベル「(ばれないように近づいて…)えいっ!」
ブラック「逃げたぞ!ツタージャ、回り込め!」
ツタージャ「ツタ!」サッ
ベル「今度こそ!えいっ!」
チラーミィ「チラっ!」バシッ
ブラック「スイープビンタで弾いた!?」
チラーミィ「ミィッ」ダッ
ブラック「逃げられた!ベル!早くボールを!」
ベル「う、うん!えいっ!」ツルッ
ベル「あれ?」
ブラック「仕方がないよ。そもそもチラーミィに逃げられたのは僕の責任なんだし」
ベル「ブラック君のせいじゃないよ。やっぱり私にはポケモンを持つのは早かったのかなぁ…」シュン
ブラック「ベル… あれ?三つ目のボールが飛んでった茂み、何か倒れてる」
ブラック「ボールが直撃したのかな?」
ベル「ねえ、この子捕まえちゃってもいいのかな?」
ブラック「いいんじゃない?ベルの家でケガを治すついでにさ、ボールはそこに落ちてるやつがあるし」
ベル「やったあ!私の初めてのポケモン!ニックネーム付けちゃおっかなぁ!」
ブラック「へえ、どんなの?」
ベル「えっとねぇ…ルーピー!」
ルーピー「助かりました。ベルさんの行動はまさに友愛と言うにふさわしい」
ベル「えへへ…ありがと!ボールぶつけちゃってごめんね」
ルーピー「御心配には及びません」
ベル「これからよろしくね!」
ルーピー「ベルさんが私のトレーナーになられたとしたら、それは素晴らしいことだ」
ブラック「(コイツマジでそういうキャラなのかよ)」
ブラック「はい。ちょっと忘れ物しちゃって…」
ベル「お父さん!私も旅に出たい!」
ベル父「またその話か。お前を旅に出すわけにはいかない。第一ポケモンを持っていないじゃないか」
ベル「ポケモンならブラック君に手伝ってもらって捕まえたもん!」
ルーピー「ルーピーと申します」
ベル「とにかく!私はもうポケモンを貰った立派なトレーナーなんだもん!」
ベル父「駄目だ。お前を旅に出すなんて危なっかしくて考えられん」
ベル「ブラック君がついてるから大丈夫だよ!」
ベル父「それが一番心配なんだ。万が一でもブラック君に襲われたらどうする」
ブラック「やだなぁ。そんなことしませんよ」
ベル父「嘘をつくな!こんなかわいい娘を前にして欲情しないわけがないだろう!」
ブラック「何ですかそれ」
ブラック「あーあ、行っちゃいましたね」
ベル父「どちらかと言えば君のせいだろう」
ブラック「そうですか?(100%アンタのせいだろ)」
ルーピー「子供は親だけの所有物ではない。旅に出るのを許さない限り、ベルさんの信頼は取り戻せない」
ベル父「いずれにせよこのままではベルが心配だ。とりあえずベルについて行ってやってくれないか」
ブラック「え…それじゃあ…」
ベル父「ああ。ベルを頼んだよ。ブラック君、ルーピー君」
ブラック「分かりました」
ルーピー「ご期待に添えるよう精一杯頑張るつもりではありますが、仮に失敗をしたとしてもそれは私の責任ではございません」
ブラック「おーい!ベル!旅のこと、何とかなったよ!」
ベル「本当?ありがと、ブラック君!」
ブラック「あとこれ、タウンマップ。君が道に迷わないようにって君のお父さんが」
ベル「最初はどこに行く?」
ブラック「とりあえず一番近いジムがあるサンヨウシティに行こう。もともと三人でそこに行くことになってたんだ」
ベル「あれ?そういえばブラック君、忘れ物はどうしたの?」
ブラック「大丈夫、もう取りに行ったから」
デント「ようこそ、サンヨウジムへ。僕はジムリーダーのデント。ポケモンソムリエと呼ばれているよ」
ブラック「僕はカノコタウンのブラック。勝負をお願いします」
デントの使用タイプが分からないのでバトル省略
ブラック「ふう。何とか勝てた」
デント「僕の負けだ。バッジを持って行ってくれ」
ベル「ブラック君!おめでとう!」
デント「まさかポケモンソムリエのこの僕が三連敗もしちゃうとはね…しかも三人ともカノコタウン出身ときたもんだ」
ブラック「そうか…二人とももう…」
ベル「ふええ…二人とも凄いねぇ…」
ブラック「ベルは挑戦しないの?」
ベル「うん…私、バトル苦手だから…」
ブラック「ここから一番近いジムはシッポウシティだね。ホワイトとチェレンもそこにいるんじゃないかな?」
ベル「じゃあ急げば二人に会えるかな?」
ブラック「たぶんね。ところで一つ聞きたいことがあるんだけど」
ベル「なぁに?」
ブラック「ポケモンソムリエって何?」
ベル「さあ?」
ブラック「何ですかいきなり」
プラズマ団A「我々はプラズマ団。ポケモンの解放を目的としている団体だ」
プラズマ団B「強そうなポケモンを持っているな。我々が解放してやろう」
ベル「ふええ…ブラック君、何この人たちこわい」
ブラック「とりあえずバトルするしかなさそうだ。行け!ツタージャ!」
ベル「お願い!ルーピー!」
ツタージャ「ツタ!」
ルーピー「友愛してさしあげましょう」
プラズマ団B「やれ!クルミル!」
メグロコ「グロ!」
クルミル「クル!」
ベル「ど、どうすればいいの?」
ルーピー「ポケモンバトルというものがよく分からない」
ベル「うん!ルーピー、つつく!」
ルーピー「前向きに検討いたします」ドンッ
ブラック「ツタージャ!メグロコにはっぱカッター!」
ツタージャ「ツタ!」ババッ
クルミル「」
メグロコ「」
ブラック「そこまで大したことはなかったな…」
ベル「やったぁ!勝ったよルーピー!」
ルーピー「今回の戦いで友愛についてベルさんのより一層のご理解をいただけたのではないかと考えています」
プラズマ団A「待てっ!」ダッ
プラズマ団B「許さんぞ!このガキ!」ダッ
ベル「危ない、ブラック君!」
「ムシャーナ、テレキネシス!」
プラズマ団A「何っ!?体が宙に浮いて動けない」
プラズマ団B「くそっ放せ!」
マコモ「ポケモンバトルでリアルファイトは厳禁よ。危ないところだったわね」
ブラック「はい、助けていただいてありがとうございます」
マコモ「そうそう、アララギ博士に頼まれてね、ベルちゃんに渡すものがあるの」
ベル「何ですか?」
マコモ「はい、ポケモン図鑑。あなたのお父さんからアララギ博士に連絡があったみたいでね、都合が悪かったから代わりに私が渡すことになったってわけ」
ベル「ありがとうございます。お父さん…出て行くときは悪いことしちゃったなあ…」
ブラック「帰った時に元気な姿を見せてあげれば大丈夫だよ」
ベル「ふえっ!?な…何を…ぁんっ…!」
マコモ「フフ、冗談よ冗談!あ、かわいいっていうのは本当よ」
ブラック「(どう考えても冗談で済まないだろ…)」
マコモ「それじゃあね!この二人はジュンサーさんに通報しておくから!」
ブラック「色々とありがとうございました、さようなら(自分のことも通報した方がいいような気がする)」
ベル「ふええ…何だかすっごくドタバタしちゃったねぇ…」
ブラック「そうだね。じゃあシッポウシティに行こうか」
ベル「うん!」
ホワイト「二つ目のジムバッジもゲットしたし、次はどこに行くの?」
チェレン「別にどこでも構わないよ。ミジュマルの努力値も振り終わったし、高個体値のポケモンもゲットしたから」
ホワイト「アンタの厳選のためにアタシのモンスターボールまで使い切ったんだからね?」
チェレン「その節はありがとう。じゃあ次はヒウンシティに行こうか。あそこなら性能のいいボールも売ってるだろうしね」
N「世界を変えるための数式は解けない…」ブツブツ
幼女「おなかが空いたゾ!ご主人様!」
N「ああ、ごめんね。じゃあどこかへ食べに行こうか」
ホワイト「何かしらアレ。小さい女の子連れてるけど、不審者?」
チェレン「ほっとけよ、妹かなんかだろ。ああいう危ない奴には近づかない方が一番」
ホワイト「残念なイケメンね」
N「聞こえてるよ、キミ達」
N「別にいいんだ。僕の名前はN。それよりキミ達、ポケモンについてどう思う?」
ホワイト「どうって…ポケモンはポケモンでしょ?」
N「良くも悪くも平凡な答えだ。そこのメガネのキミは?」
チェレン「チェレンだ。僕は人間とポケモンは一種の共生関係にあると思ってる」
N「なかなかいい答えだね。けどその共生関係は本当にポケモンが望んでいることなのかな?」
チェレン「何が言いたい?」
N「ボクはね、ポケモンのことをトモダチだと考えてる。ポケモンは解放されなければならない…ってね」
幼女「そう!あたいとご主人様はトモダチなんだゾ!」
N「紹介しよう。僕のトモダチのゾロアだ」
ゾロア「ゾロアだゾ!」ポンッ
チェレン「なるほど、ゾロアが女の子に化けてたのか」
ホワイト「ていうかご主人様って思いっきり主従関係丸出しじゃない」
N「ボクの考えにケチを付ける気かい?そうだ、勝負でもしないかい?どちらの思想が正しいか、白黒はっきり付けよう」
ホワイト「面白そうね。でもアタシ達を甘く見ない方がいいわよ。ジムバッジ二つの実力があるんだから」
N「へえ、じゃあキミ達二人を倒せばボクはジムバッジ四つの実力があるってことかな?」
ホワイト「さあね、いっけぇ!ポカブ!」
N「行ってくれ、ゾロア」
アロエ「この私を倒すとは、なかなかやるじゃないか。ホラ、バッジは持って行きな」
ブラック「ありがとうございました」
ベル「これでバッジ二個だね!おめでとうブラック君!」
アロエ「それとアンタ達、不審者には気をつけるんだよ」
ブラック「不審者?」
ベル「さっききんのたまを二つもくれたおじさんのことかな?」
ブラック「多分さっき町にいた赤いアフロの人のことだと思うよ」
アロエ「いや、何でも黄緑色の髪に帽子を被ったちょうどアンタ達と同じくらいの男の子だって話だ。強いトレーナーを狙って勝負を仕掛けてくるらしい」
ブラック「バッジ二つでも気をつけないといけないレベルの不審者か…もしかしたらホワイトとチェレンにも会ってるかもしれない」
N「口ほどにもなかったね」
ホワイト「そんな…私のポカブが手も足も出ないなんて…」
ゾロア「勝ったゾ!ご主人様!」
N「よくがんばったね、ゾロア。さて、次はキミの番だよ、チェレン君」
チェレン「言われなくても分かってるさ。出てこい、シママ」
ホワイト「気をつけて、チェレン。あのゾロア相当強いわよ」
N「ゾロア、ひっかくだ」
ゾロア「はい、ご主人さ…」
チェレン「シママ、電磁波」
シママ「シマッ」バリバリッ
N「何っ!?」
チェレン「これでスピードは封じた」
シママ「シマッ」ドンッ
N「くっ…ゾロア、悪の波動!」
ゾロア「はい!ご主人様!」ズオッ
シママ「」
チェレン「シママ!」
N「ワイルドボルトの反動が仇になったね」
ミジュマル「ミジュ!」
N「ゾロア、悪の波動だ」
ゾロア「ご、ご主人様、体がしびれて動けないゾ」
チェレン「今だ。ミジュマル、シェルブレード」
ミジュマル「ミジュ!」ズバッ
N「ゾロア!」
ゾロア「ご主人様…ごめんなさいなんだゾ…」バタッ
チェレン「まずは一匹か」
N「よくがんばったね、戻れゾロア」
キルリア「お呼びですか?マスター」
ホワイト「マスターなんて呼ばせて、やっぱり主従関係丸出しじゃない」
N「あんまりうるさいとキルリアのテレポートでこのモンスターボールをキミの膣内に送り込むよ?」
ホワイト「ひっ…この変態!」
チェレン「そんなことはどうでもいい。続きを始めよう」
N「そうだったね。だけどゾロアを倒したぐらいで調子に乗るのはまだ早いよ」
N「キルリア、マジカルリーフ」
キルリア「はい、マスター」バババッ
ミジュマル「」
チェレン「何!?」
N「フフ、僕の勝ちみたいだね。これで僕の思想の正しさが分かってもらえたかな?」
チェレン「さあね。もともと僕は君の思想には興味がない」
N「へえ…そうかい。いつもはここまでしないんだけど今回は特別だ。キミ達のポケモンを解放してあげよう」
ブラック「待てっ!」
ベル「私もいるよぉ!」
ホワイト「ベル!旅に出れたのね!」
N「新手か。この際ついでだ。君達のポケモンも解放してあげよう」
ブラック「そんなことはさせない、行けっツタージャ!」
ツタージャ「ツタ!」
ツタージャ「ツタっ!」ゴォッ
N「草の竜巻か。キルリア、サイコキネシスで弾き返せ」
キルリア「はい、マスター」バッ
ホワイト「弾かれた!?」
チェレン「待て、ツタージャがいないぞ!」
N「チッ…目くらましか。キルリア、テレ…」
ブラック「ツタージャ、リーフストーム!」
ツタージャ「ツタ!」ゴォォッ
N「キルリア!」
N「僕も驚いたよ。ブラック君、だったかな?少し時間をくれるかい?」
ブラック「キズぐすりでも使う気か?」
N「いや、もちものを預かるだけだから安心していいよ」
ホワイト「持ち物なんてどこにも見当たらないけど」
N「ああ、見えないだろうね。抜くよ、キルリア」
キルリア「はい…マスタぁ…んっ…!んぁ…ぁくっ…ふあぁっ…!」ジュポッ
N「ふう、これでよし…と」ヴィーン
ホワイト「」
ベル「」
ブラック「ああ、そうしよう(思ってた以上の不審者だ)」
N「先に言っておくけどさっきまでのようにはいかないよ。集中力が違うからね」ヴィーン
チェレン「いい加減スイッチ切れよ」
N「ああ、忘れてたよ。キルリア、テレポートでそこのレンガをツタージャの真上に飛ばせ」
キルリア「はい、マスター!」パッ
ツタージャ「ツタ!?」ドドドッ
ブラック「ツタージャ!」
N「運がいい。急所に当たったみたいだね、これはさっきのお返しだよ」
ツタージャ「ツタ!」ゴオッ
N「なるほど、考えたね。これならレンガ落としは効かない。だけど甘いよ、キルリア、サイコキネシス!」
キルリア「はい、マスター」バッ
ツタージャ「ツタ!?」ドシャッ
ホワイト「な、ツタージャごと吹っ飛ばした!?」
ブラック「…」
N「またそれかい?キルリア、サイコキネシス」
ブラック「いや、違う。ツタージャ!リーフストームでグラスミキサーを強化しろ!」
ツタージャ「ツタァッ!」ゴオオッ
N「何!?」
チェレン「上手いな。これなら全方位に攻撃ができるからテレポートでもかわしようがない」
N「キルリア!サイコキネシスで受け止めろ!」
キルリア「はっ、はい!」バッ
ドウッ!!
ツタージャ「」
ブラック「そんな、ツタージャ…!」
N「ボクの勝ちだね。レンガが急所に当たらなければ負けてたかもしれないけど」
キルリア「勝ちましたね!マスター!」
N「よくやってくれたね、キルリア。今夜たっぷりご褒美をあげるよ。けどその前に…」
N「キミ達のポケモンを解放しないと」
ベル「ルーピー!出てきて!」
ルーピー「友愛について語り合いませんか?」
ベル「まだ私がいるもん!」
N「へえ…」
チェレン「よせ、ベル!君じゃかなわない!」
ブラック「ベル、逃げるんだ!」
ベル「行くよ、ルーピー!」
ルーピー「今日は大変いい天気です」
N「面白い。キルリア、サイコキネシス」
キルリア「はい、マスター」バッ
N「もう終わりみたいだね」
ベル「ルーピー!!」
ルーピー「御心配には…及びません…」
ベル「ルーピー、ごめんね、私のせいで、ごめんね……」グスッ
ベル「もうこんなバトルやめてもいいから…お願いだから…」
ルーピー「がんばれという叱咤…応援の声と受け取っています」カッ!
ホワイト「これって…もしかして…」
チェレン「マメパトが進化してハトーポーになったのか」
ベル「ルーピー!まだ戦えるの?」
ルーピー「ええ、腹案がございます。それは…」ゴニョゴニョ
ベル「確かにそうかも。でもほんとに大丈夫かなぁ…?」
ルーピー「トラストミー」
N「まだ戦えるみたいだね。そろそろいいかな?」
ベル「いいよ、私ルーピーを信じる!」
キルリア「はい、マスター!」パッ
ベル「ルーピー!かぜおこし!」
ルーピー「承知いたしました」バササッ
N「レンガを止めた?」
ベル「そのまま飛ばして!」
N「サイコキネシスで受け止めろ」
ベル「今だよ!ルーピー、つばさでうつ!」
N「しまっ…キルリア、テレ…」
ルーピー「遅いですよ」
ドンっ!
ホワイト「強くなったね、ベル!」
ベル「そんなことないよぉ、あの時ルーピーが進化してくれたから勝てたんだよ!」
チェレン「それにしてもよくあんな一瞬の隙を突けたね」
ベル「それもルーピーが教えてくれたの、サイコキネシスに集中してるときにいきなりテレポートは使えないんじゃないかって。私自身は何も変わってないよ」
ブラック「そうかな?確かにベルは変わったと思うけど」
ベル「ブラック君?」
ベル「ブラック君…ありがと!あのね…?」
ブラック「何?」
ベル「私もジムに挑戦したい!一度サンヨウシティに戻って、みんなとおんなじ順番でジムを回ろうと思うの」
N「そういうことならボクのキルリアのテレポート送ってあげるよ」
チェレン「今更何をしに来た」
N「ボクは自分の考えが間違ってるとは思わない」
チェレン「そんなことを言いに…」
N「だけど負けたのは事実だ。それはきっとボクに足りないものがあるからだ。だから…それを見つけた時、また君達と勝負がしたい」
ブラック「分かった…受けて立つ」
ホワイト「ちょっと待ちなさいよ!まさかベルを変な所に連れ込むつもりじゃないでしょうね?」
N「いいアイデアだね。今度じゅくがえりの女の子に試してみるよ」
チェレン「やっぱり誰か付いて行った方がいいんじゃないか?」
ベル「大丈夫!先に皆でヒウンシティに行ってて!」
ブラック「いや…しばらくはここにいることにするよ。ポケモン図鑑も揃えないといけないし、チェレンとのバトルがあるしね」
チェレン「ああ、そうだな」
ベル「じゃあ行ってくるね、みんな!」
ブラック「ベル、頑張って」
ベル「うん!旅に連れて行ってくれてありがとう!すぐに追いつくから待っててねぇ、ブラック君!」
おわり
-
前の記事
「青髪の美少女」ランキングでヒカリがランクイン…っ!! 2020.03.09
-
次の記事
【アニポケ】電撃3月号フラゲ情報 2020.03.09