男 「行け!ダグトリオ」

  • 2020.03.15
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男 「行け!ダグトリオ」
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/31(月) 23:03:08.86 ID:bZ7+JHB6O

――??ばんどうろ――

ダグトリオ「グオオオ」

男「ダグトリオ、きりさく!」

ダグトリオ「キシャー!」

しかし、ダグトリオのこうげきははずれた!

男「なにやってんだ!」

エリートトレーナー「ニューラ、こおりのきば!」

ニューラ「グュワー」

ダグトリオ「ッ!」

ダグトリオはたおれた

男「ああ…そんな…」

エリートトレーナー「ふん、相手にならないな」

男はめのまえがまっくらになった

2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/31(月) 23:05:02.89 ID:bZ7+JHB6O
――ポケモンセンター―

パンパンパパパーン♪

ジョーイ「お預かりしたポケモンはみんな元気になりましたよ」

ジョーイ「またのご利用をお待ちしております」

男「……」

男「そろそろダグトリオだけで戦うのも辛くなってきたな」

男「思えばこいつ一体で長いことやってきたもんだ」

男「俺が初めて捕まえたポケモン」

男「ディグダの時からずっと一緒に居たけど…」

男「とりあえず明日になったらもう一度考えよう。おやすみダグトリオ」

ダグトリオ(………)

3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/31(月) 23:06:49.40 ID:bZ7+JHB6O
――その夜――

ガタガタガタッポン!

ダグトリオ「………」

ダグ助「おい、ダグ和!今日のきりさく全然当たってなかったじゃんか」

ダグ和「…」

ダグ助「なんとか言ったらどうだ!」

ダグ兄「ダグ助、あまりダグ和を責めるな。それに大きな声を出すとご主人が起きてしまう」

ダグ助「ダグ兄!でも…きりさくはダグ和の担当じゃないか!」

ダグ兄「俺だってあなをほるで攻撃が外れることがある。お前のじしんだって外れる時があるだろう?」

ダグ助「俺はダグ和みたいに外すことなんてめったにないけど」

8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/31(月) 23:08:42.04 ID:bZ7+JHB6O
ダグ兄「そこをサポートしてやるのも俺たち兄の仕事なんだ」

ダグ助「けっ使えない弟が居ると迷惑極まりないぜ」

ダグ和「…僕、僕は」

ダグ助「あ?」

ダグ和「僕はいらないポケモンなんだ…大好きなご主人の役にも立てない。僕なんて…」

ダグ和「居ない方が良いんだ!」ダッ

ダグ兄「ダグ和!」

ダグ助「ふん、放っとけよ。朝には帰ってくるだろ」

ダグ兄「だが…」

男「うーん…うるさいなぁ」

ダグコンビ「!!」

カチッポン

男「あれ?ダグトリオの声が聞こえたような…気のせいか」

男「ぐー…」

ダグコンビ(……危なかった)

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/31(月) 23:10:11.68 ID:bZ7+JHB6O
――その頃、ダグ和は――

ダグ和「ううっひぐっ…」

ダグ和「僕が弱くなければご主人を喜ばすことが出来るのに」

ダグ和「兄ちゃん達にも迷惑かけないのに」

ダグ和「…」

ダグ和「練習しよう」

ダグ和「練習して、もっと命中率を上げるんだ!」

ダグ和「よし、そうと決まったら何か的になる物は…」

ダグ和「あっこの木が良さそうだ」

ダグ和「えい、きりさく!」

ウソッキー「…」

ダグ和「えい!この!とりゃあ!」

ウソッキー「うるせえええ」

ダグ和「!?」

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/31(月) 23:12:52.96 ID:bZ7+JHB6O
ウソッキー「人が気持ち良く寝てたのにさっきから何やってんだこのもぐら!」

ダグ和(木じゃなかったー!)

ウソッキー「俺様の睡眠を遮っておいてタダで済むと思うなよ?」

ダグ和「ごごごめんなさい!」

ウソッキー「ああ?謝ったら許して貰えると思ってんの?」

ダグ和「ごめんなさい!僕、木と間違えちゃって」

ウソッキー「ハァ?木にきりさくしてどうすんだよ」

ダグ和「技の練習…強くなりたいから」

ウソッキー「ぶっはwwwお前みたいのがいくら練習したところで強くなんかなれねーよww」

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/31(月) 23:14:40.41 ID:bZ7+JHB6O
ウソッキー「さっきのきりさくだって痛くも痒くもねーしな」

ダグ和「そんな…」

ウソッキー「お前みたいな弱っちいやつは俺みたいのに倒されるだけなんだよ」

ダグ和「…うう」

ウソッキー「俺の睡眠の代わりに永遠に眠らせてやるよ!」グワッ

ダグ和「うわあああ!」

ダグコンビのあなをほるこうげき!!

ウソッキー「ぐわああ!?」

きゅうしょにあたった!

ダグ兄「大丈夫かダグ和!」

ダグ和「ダグ兄!ダグ助!」

ダグ助「お前一匹でなにやってんだ!」

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/31(月) 23:16:42.62 ID:bZ7+JHB6O
ダグ和「僕、その…強くなりたくて、もう兄ちゃん達の足を引っ張りたくないんだ!」

ダグ兄「だからって一匹で戦うなんて無茶なことを!」

ダグ和「これには訳が…」

ウソッキー「くそがあああああ」

ダグトリオ「!!!」

ウソッキー「不意打ちとはいえ弱いもぐらが増えたところで何も変わんねーんだよ!」

ウソッキー「まとめて死ね!!いわなだれ!」

ダグ和「岩が…!」

ダグ助「ダグ和あぶねえ!」ドンッ

ダグ助「うわああ!」

ダグ和「ダグ助!」

ウソッキー「ふっ、死んだか」

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/31(月) 23:18:33.58 ID:bZ7+JHB6O
ダグ助「ぐっ…大したことないな」

ウソッキー「なんだと…!?」

ダグ助「今度はこっちの番だ!じしん!」

ウソッキー「うおおお!?」

ダグ和「効いてる!」

ダグ兄「いや、まだ終わってない」

ウソッキー「ふざけやがって…」

ダグ助「なっ…持ちこたえただと!?」

ウソッキー「叩き潰してやる!」ブンッ

ダグトリオ「ぐあっ!!!」

ウソッキー「今度こそ死んだな」

ダグトリオ「うぐ…まだだ、まだ戦える!!!」

ウソッキー「この死にぞこないが!いい加減くたばりやがれっ!ずつき!」グオッ

15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/31(月) 23:20:18.93 ID:bZ7+JHB6O
ダグトリオ「!!!」

ダグ和(兄ちゃん達は僕を守ってくれた…今度は僕が…僕が守る!)

ダグ和「きりさくっ!」

ウソッキー「ぐああああっ!!」バタンッ

ダグ和「…当たった」

ダグ兄「ダグ和!やったな!」

ダグ助「まあ、俺とダグ兄が頑張ってダメージ与えてたおかげなんだがな。でも今のきりさくは良かったぞ」

ダグ和「ありがとう。ダグ兄、ダグ助」

ダグ兄「それじゃあご主人のところに帰ろうか」

ダグ和「うん!」

17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/31(月) 23:24:06.08 ID:bZ7+JHB6O
――ポケモンセンタ―の朝―

男「うーん。よく寝た」

男「おはよう。ダグトリオ」

ダグトリオ「………」
ボロボロ
男「って、えっなんで傷だらけなんだ!?」

男「ジョーイさんに治して貰わないと…待ってろよダグトリオ!」ダッ

パンパンパパパパーン♪
ジョーイ「はい。お預かりしたポケモンはみんな元気なりましたよ」

ジョーイ「またのご利用をお待ちしております」

男「いったい何があったんだ?」

男「ん?新しい技を覚えてる…じわれ」

男「強そうな技だな」

男「よし!次はこの技で行ってみるか」

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/12/31(月) 23:26:58.90 ID:bZ7+JHB6O
――??ばんどうろ――

エリート「ニューラ、れいとうビーム!」

ニューラ「キシャー!」

男「ダグトリオ、きりさく!」

ダグトリオ「グワッ!!!」

ニューラ「ッ!」

男「いいぞ!とどめのじわれだ!」

ダグトリオ「グオオオッ!!!」

ニューラ「ギャウウッ」バタンッ

エリート「そんなバカな!?」

男「よっしゃあ!よくやった!ダグトリオ」

ダグトリオ「グオ!!!」

男「なんか前よりもたくましくなったな」

男「これからもよろしくなダグトリオ!」

おわり