フリーザー 「北国行きたい」

  • 2020.04.05
  • SS
フリーザー 「北国行きたい」
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/12(月) 21:06:29.82 ID:NqA4puMFO

サンダー「は?」

フリーザー「だから、北国行きたいんですよ。ここでじっとしてるのも飽きてきたし」

ファイヤー「謝れ!定住地のない俺に謝れ!」

フリーザー「え?あれ好きでやってたんじゃないんですか?」

ファイヤー「ちげーよ!仕様なんだよ!」

サンダー「元いた場所から追い出されて番犬ならぬ番鳥やってる俺よりはマシだろ、たわけが」

ファイヤー「……なんかすまん」

3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/12(月) 21:10:19.90 ID:NqA4puMFO
フリーザー「とにかく北国行きたいんですよ」

ファイヤー「うるせえな、行ってくればいいんじゃねーかよ」

フリーザー「そうだ、皆さん一緒に行きませんか?」

ファイヤー「は?ふざけんな、勝手に行……」

サンダー「いいな、行くか北国」

ファイヤー「え」

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/12(月) 21:16:30.60 ID:NqA4puMFO
フリーザー「サンダーさん、一緒に行きますか?」

サンダー「ああ、どうせ番鳥やってるならぶらり旅行ってのも悪くないと思ってな」

ファイヤー「お、おい待てって……」

フリーザー「じゃあ行ってきますね、ファイヤーさん。あ、私がいない間にふたごじまに住んでてもいいですよ」

ファイヤー「バカ!寒いだろーが!」

サンダー「土産はこっちじゃ取れないむしポケモンでも取って来てやるよ」

ファイヤー「おう、期待してるぜ!……って!そうじゃなくて!」

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/12(月) 21:21:31.68 ID:NqA4puMFO
フリーザー「どうしたんですか、ファイヤーさん?」

サンダー「なんだ、結局お前も行きたいのか?」

ファイヤー「サンダー……!あ、ああそうなん……」

フリーザー「そんなわけないじゃないですか、サンダーさん」

ファイヤー「え」

フリーザー「ファイヤーさんはふたごじまの寒さですら耐えられないと仰ってるんですよ?」

フリーザー「北国になんて行ったらきっと身体を悪くします」

サンダー「……それもそうだな、配慮が欠けてた。すまんな、ファイヤー」

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/12(月) 21:28:36.32 ID:NqA4puMFO
ファイヤー「ちょ、ちょっと……」

フリーザー「ではファイヤーさん、さようなら」

サンダー「ファイヤー、達者でな」

ファイヤー「あ、ちょ、おい!」

ファイヤー「……」

ファイヤー「……置いてかれた」

7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/12(月) 21:37:16.36 ID:NqA4puMFO
~ 3日後 ~

ファイヤー「……」

ファイヤー「……暇だ」

ファイヤー「思えば、俺友達あいつらしかいないんだよな……」

トレーナー「うわwwwふたごじまなのにファイヤーがいるwwwバグったwww」

ファイヤー(まーたトレーナーか……)

トレーナー「珍しいから捕まえてやろwww即ボックス行きだけどなwww」

ファイヤー(このガキ……本気だしてやろうじゃねえか!)

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/12(月) 21:43:04.45 ID:NqA4puMFO
トレーナー「めのまえがまっくらになった」

ファイヤー「ざまあみろクソガキ!俺様を舐めるからこうなるんだよ!」

トレーナー「お!こんな所にファイヤーがいる!捕まえてやるぞ!」

ファイヤー「……」

ファイヤー(……こいつ倒したら俺も北に向かおう)

10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/12(月) 21:55:50.76 ID:NqA4puMFO
~ 一方 ~

フリーザー「サンダーさん、紅葉綺麗ですね」

サンダー「ああ、そうだな……でも北に向かうんじゃなかったのか?」

フリーザー「すいません、せっかく外に出るんならもっと色んなとこも見るべきだと急に思いまして……」

サンダー「それはいいんだけどよ……ファイヤーが後から追っかけて来たらすれ違うことになるぞ?」

フリーザー「ファイヤーさんのことなら心配いらないですよ」

フリーザー(サンダーさんの言う通り、きっと今頃一生懸命に追ってるんでしょうね)

フリーザー「何だかんだでふたごじまでの暮らしを楽しんでますって」

フリーザー(そんなファイヤーさんを後から追いついて馬鹿にするのが楽しいんじゃないですか)

サンダー「……それもそうだな、じゃあもう少しジョウトを楽しんでくか」

おわり