サトシ「誰だ……?」 黄名子「?」 岡部「どうした急に!」
- 2020.03.30
- SS
岡部「始めから一緒に旅をしてきたではないか!
まさか……
もしもし、俺だ
機関がついに…………」
黄名子「サトシ、それ面白いギャグやんね!」
サトシ「え……?俺はアイリスとデントと旅をしてたはずだよな、ピカチュウ」
ピカチュウ「ピカ」
サトシ「だよな……」
サトシ「とりあえず名前を教えてくれ」
岡部「フゥーハハハ!忘れたというのなら教えてやろう!
俺の名は狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真だ!」
黄名子「しょうがないなあ
こっちが岡部倫太郎で、うちが……」
黄名子「ライモンのジムリーダー、菜花黄名子、やんね!」
黄名子「ジムリーダー対決で勝たせてもらったので、この前からうちがジムリーダーやらせてもらってるやんね!
でも今は旅の途中だからカミツレさんに任せてるやんね」
サトシ「明らかに俺の知ってる世界と違う……この前のオーベムみたいに幻覚なのか?」
岡部「そこまで忘れたというのならポケモンバトルすればよいではないか
ポケモントレーナーならポケモンバトルで思い出すかもしれないぞ!」
黄名子「それはいいやんね!うちがやってもいい?」
岡部「フッ、譲ってやろう」
サトシ「状況は分からないけど、売られたバトルは買うぜ!」
黄名子「準備はいいやんね?」
サトシ「ああ!」
岡部「開始!」
サトシ「行け!ピカチュウ!」
ピカチュウ「ピッカ!」
黄名子「行くやんね!オノノクス!」
オノノクス「オノ!」
黄名子「でもここは攻めるやんね!」
黄名子「オノノクス!ドラゴンクロー!」
オノノクス「オノー!」
サトシ「かわせ!」
ピカチュウ「ピッカ」
サトシ「今だ!10万ボルト!」
サトシ「!」
黄名子「いつもの10万ボルトよりもはるかに強いやんね」
岡部「これは……!」
サトシ「行っけーーー!」
ピカチュウ「ピカアアアアア!」
オノノクス「……」
岡部「オノノクス戦闘不能!サトシの勝ち!」
サトシ「やったぜピカチュウ!」
ピカチュウ「ピカピ!」
岡部「これは……まさか」
サトシ「ん?どうしたんだ岡部」
岡部「鳳凰院凶真だ!
それよりこの現象は以前見たことがある」
黄名子「どういうことやんね?」
岡部「世界線を知ってるか?」
岡部「いわゆる平行世界だ
この世界とは別の運命をたどっている世界が無限に云々」
黄名子「な、なんか難しいやんね」
岡部「そしてさっきの現象……あれは共鳴だ」
サトシ「共鳴?」
岡部「誰かが世界線に大きく影響を与えると、複数の世界線が一時的にかかわり合うことだ」
岡部「恐らくさっきのピカチュウはその共鳴を受けてパワーアップしたのだろう!」
岡部「そのことから考えて恐らくサトシは世界線の融合に巻き込まれてしまった」
岡部「本来はサトシが考えている世界線、それを基本ルートと言おう、その基本ルートが元の状態だった」
岡部「しかし、共鳴と同じく、世界線に大きく影響を与えたせいで知り合わないはずの我々が知り合った……こんな所だろう!」
サトシ「すげーんだな岡部って!」
岡部「鳳凰院凶真だ!
マッドサイエンティストとして当然だ」
岡部「簡単だ」
岡部「世界線が融合して出来たこの世界線の他にも、我々が本来いるべき場所にいる世界線が存在する」
岡部「その世界線に融合した世界線との分岐点、インタラプトがあるはずだ」
岡部「その少し前に行きインタラプトを無くす、インタラプト修正を行うのだ!」
黄名子「でも世界線?に移動なんてうち出来ないやんね……」
岡部「それはセレビィの時の波紋を使うことで解決するはずだ!」
黄名子「幻のポケモンとうち知り合いじゃないやんね」
サトシ「時の波紋……それならいい町があるぜ!」
黄名子「にしても遠すぎるやんね」
岡部「幻のポケモンだから仕方ないさ」
サトシ「クルトさん!」
クルト「久しぶりだね、サトシくん」
サトシ「お久しぶりです!
今回はお願いがあって来たんです!」
ただコーダイの二の舞になってしまっては……」
岡部「それは問題ないはずだ
コーダイは力を奪ったが、我々は力を借りるだけだ
時の波紋はきっかけに過ぎないということだ!」
クルト「しかし知らない人のことを鵜呑みにはできない」
サトシ「お願いしますクルトさん!元の世界に戻りたいんです!」
クルト「……仕方ない」
直接掛け合ってくれ」
サトシ「ありがとうございます!」
ピカチュウ「ピカピィ!」
「!」
サトシ「また会いに来たぜ!セレビィ
今ならコーダイはいないから安心しろよ!」
「……」
セレビィ「ビィ……」
ピカチュウ「ピカピィ!」
セレビィ「ビィビィ!」
サトシ「久しぶりだなセレビィ!元気にしてたか?」
セレビィ「ビィ!」
サトシ「時の波紋の力を借りたいんだ!」
セレビィ「!」
セレビィ「ビィ……」
サトシ「大丈夫!コーダイみたいに悪用したいわけじゃない
俺の新しい仲間とまた会いたいんだ」
ピカチュウ「ピカチュ!ピカ!」
セレビィ「……」
セレビィ「ビィ!」
サトシ「いいのか!?」
セレビィ「ビィ!」
サトシ「サンキューセレビィ!」
黄名子「綺麗やんね……」
サトシ「時の波紋をどうするんだ?」
岡部「時の波紋の中を歩き、このダイバージェンスメーターでとある数値を示したら出れば辿りつけるはずだ
その数値は計算しておいたぞ」
サトシ「サンキュー!」
黄名子「じゃあまずうちのところに行ってほしいやんね!」
黄名子「覚えてないけど、うちの本来の世界が見てみたいやんね」
岡部「良かろう」
サトシ「それじゃ行くぜ!」
岡部「ここが黄名子の本来の世界のはずだ」
黄名子「何かが頭の中をつっかえて痛いやんね……」
サトシ「とりあえずあの建物に入ってみよう!」
それと……」
黄名子「あ、頭が破裂しそうやんね……」
黄名子「あー!」
黄名子「思い出したやんね!キャプテンに剣城、みんなも!」
葵「え?」
剣城「なんだ急に……」
フェイ「またタイムパラドックスが起きてるようだね」
岡部「貴様タイムパラドックスのことを知ってるのか!?」
ワンダバ「もしかしてお前もサッカーを守ろうと!?」
岡部「何のことかは知らんが我々はインタラプトを修正しに来たのだ」
フェイ「もしかして遠い世界から来たの……?」
岡部「その通りだ」
岡部「かくかくしかじか」
葵「いやー……」
茜「つまり……もうすぐインタラプトが起きるからそれを止めなきゃならない」
岡部「その通りだ!」
美鳥「さすがSF3級……」
神童「サッカー禁止令の話ですらややこしいのに……」
霧野「別の世界が混じると更にややこしくなるんだな……」
倉間「ドアが吹っ飛んだ!?」
ザナーク「よう」
天馬「ザナーク!」
ザナーク「よく考えたら、ここでてめえらを倒した方が早いと気づいたんだ」
ザナーク「お前らは……新入りか
俺は名もなき小市民ザナーク、名前があるのに名もなき小市民だ」
ザナーク「ここでお前らに負けたらこの石を返してやろう」
天馬「あれは円堂監督の……」
天馬「くっ……」
龍馬「その勝負、受けてたつぜよ!」
ワンダバ「では私が監督を!」
岡部「いや、俺がやろう!」
天馬「そういえば名前は……?」
岡部「鳳凰院凶真だ!そしてこっちがサトシとピカチュウだ!」
サトシ「(本当は岡部だけど……いいか)」
……
岡部「以上だ」
黄名子「よーし、うち頑張るやんね!」
天馬「サッカーは守ろう!」
フェイ「うん!」
岡部「ここがインタラプトだ……
ザナークが時間移動して天馬たちを倒すことによって大きく運命が変わりインタラプトが生まれたのだ
つまり……倒せばいい!」
ワンダバ「しかし……そう簡単には行かないぞ」
神童「ミキシトランス!信長!」
神童「刹那ブースト!」
天馬「止められた!」
ザナーク「その程度か?ならこっちから行かせてもらうぞ!」
ザナーク「たあっ!」
狩屋「任せてください!」
狩屋「ハンターズネット!」
狩屋「うわあ!」
信助「来る……」
黄名子「もちもちー……」
黄名子「きな粉餅!」
天馬「ナイスカット!黄名子!」
黄名子「狩屋のおかげやんね」
後半 雷門0-ザナークドメイン1
神童「まずい……時間がないぞ!」
天馬「サッカーを消させはしない!」
天馬「ワンダートラップ!」
ワンダバ「よし、ゴール前だ!」
天馬「魔神ペガサスアーク!」
天馬「アームド!」
天馬「たあっ!」
「サンドカッター!」
天馬「ダメだ!」
霧野「いつもよりGKが強い!」
ザナーク「当然だ、その為に鍛えさせたんだ」
岡部「このままでは……」
ワンダバ「これか?ミキシガンと言ってだな、人から人へオーラを渡してパワーアップさせることが出来るんだ」
岡部「それだ!」
ワンダバ「しかしサトシと岡部では意味が……」
岡部「いや、サトシならあるぞ!」
岡部「そこのお前!ミキシガンを受けろ!」
天馬「俺ですか!?」
ワンダバ「それじゃあ……」
ワンダバ「ミキシ、マーックス!」
天馬「はあああ!」
ザナーク「跳躍力が高く素早い!」
ワンダバ「サトシにこんな力が……」
岡部「それはもう一回使えるのか?」
ワンダバ「ああ」
岡部「なら黄名子!ミキシマックスだ」
黄名子「誰とやんね?」
岡部「ピカチュウだ!」
ワンダバ「ええ!?ネズミじゃ……」
岡部「ただのネズミではない!」
ワンダバ「……」
ワンダバ「ミキシマーックス!」
天馬「黄名子!」バシュッ
黄名子「受け取ったやんね!」
ザナーク「ダメだ、追いつかねえ!」
黄名子「アイアン……テール!」
「サンドカッター!」
「ぐわああ!」
ザナーク「くそっ!」
……
天馬「ディア……バウンド!」
「サンドカッター!」
「防げない!」
「うわあああ!」
ピピー 試合終了
雷門2-ザナーク1
岡部「よし!」
ザナーク「くっ……仕方ない
石は返す、ほらよ」
天馬「!」
シュッ
天馬「え?」
神童「ローブを被った老人!?」
……
天馬「消えた……」
サトシ「ああ」
ワンダバ「インタラプトを修正した以上、長くはここにいられないからな……」
フェイ「それに、黄名子を連れていったらこの世界に黄名子は存在しなくなってしまうからね……」
黄名子「ちょっとの間だったけど、楽しかったやんね!」
サトシ「またバトルしようぜ!」
黄名子「うん!」
黄名子「岡部!」
岡部「鳳凰院凶真だ」
黄名子「また会えるといいやんね」
岡部「……ああ」
黄名子「バイバイ!」
……
岡部「ぐっ、頭が……!」
まゆり「あ、オカリン!買い出しから帰ってきてたの?
トゥットゥルー!」
クリス「遅かったじゃない岡部」
クリス「あれ?あなたは……」
サトシ「あ、俺サトシって言います
こっちは相棒のピカチュウ」
ピカチュウ「ピッカ!」
クリス「へ、へぇー……」
岡部「ま、待て、今頭が痛いんだ……」
岡部「!」
岡部「思い出したぞ!」
クリス「なにを?」
岡部「ふっ、今から説明してやろう」
岡部「かくかくしかじか」
まゆり「まゆしぃは応援するよ」
サトシ「ありがとうございます!」
クリス「それにしても、その分岐点……インタラプトって何なのかしら」
岡部「メールだ……」
岡部「!」
岡部「用事が出来た」
クリス「え?ちょっと岡部どこへ!」
クリス「全く……」
クリス「サトシくん、ピカチュウ以外にもポケモンはいるの?」
サトシ「はい!みんな出てこい!」
まゆり「この子可愛いのです!」
ハハコモリ「ハハ……」
鈴羽「ちょっとね……まあそこにお茶があるから座ってよ」
岡部「ああ」
……
岡部「」ゴクゴク
岡部「で、未来の話というのは……うっ!」
岡部「」
鈴羽「(ごめんね……でももう思いは抑えられないんだよ)」
鈴羽「」ペロペロ
クリス「このポケモンかっこいいわね」
サトシ「ガントルって言うんです」
クリス「へえー」
クリス「(まさか岡部が!?)」ダッ
まゆり「?、どこいくのクリスちゃん!」ダッ
サトシ「なんだ?」
クリス「岡部はどこに……」
まゆり「!」
クリス「どうしたのまゆり……!」
クリス「ちょっ何やってるの!?」
鈴羽「見つかっちゃったか
ナニヤってるんだよ」
まゆり「抜け駆けはずるいのです!」
クリス「いやそうじゃなくて……」
岡部「うん……?」
岡部「え!?」
クリス「とりあえずその粗末な物をしまいなさい……//」
岡部「ああ……」
……
クリス「結局、インタラプトはNTRが原因ってことね」
岡部「……」
サトシ「え?防げなかったってことか!?」
クリス「今ならタイムリープで間に合うはずだから大丈夫よ」
サトシ「タイムリープ……?」
サトシ「へえ」
岡部「それじゃ行くぞ……」
まゆり「あ、オカリン!買い出しから帰ってきてたの?
トゥットゥルー!」
クリス「遅かったじゃない岡部」
クリス「あれ?あなたは……」
サトシ「あ、俺サトシって言います
こっちは相棒のピカチュウ」
ピカチュウ「ピッカ!」
クリス「へ、へぇー……」
岡部「紹介している暇はない
何故ならインタラプト修正は終わったようなものだからな!」
サトシ「ええ?どうやって!?」
岡部「(NTR展開にならないようにすればいい……とは言えないな)
それはトップレベルのシークレットだ!」
サトシ「そんな……」
サトシ「うん……」
岡部「このダイバージェンスメーターを渡しておくから後は一人で頑張るのだ」
サトシ「え?インタラプトは修正し終わったんじゃ……」
岡部「いや、サトシの世界でもインタラプトが生まれたからこそ世界線が融合してしまったのだ」
岡部「そのメーターが……を指したら出口だ」
サトシ「はい」
岡部「では」
サトシ「今度はポケモンバトルしようぜ!岡部!」
岡部「鳳凰院凶真と呼べ!」
サトシ「タケシ!それにヒカリも!久しぶりだな!」
ヒカリ「え?」
タケシ「さっきから一緒だったじゃないか」
サトシ「そうか……そうだったな」
タケシ「それより今はディアルガの力を借りてアルセウスを止めないと!」
サトシ「アルセウス……?
そういうことか!
アルセウスに破壊されることがインタラプトだから、アルセウスを止めればインタラプトは修正される!」
ヒカリ「ブツブツ言ってないで行くわよ!」
サトシ「ああ!」
サトシ「ここは……」
アイリス「何よ急に立ち止まっちゃって」
デント「ほら、イッシュリーグの会場はすぐそこだよ」
サトシ「そっか……ミチーナのアルセウスを止めたからインタラプトが修正されて基本ルートに戻ってきたんだ!」
アイリス「なに訳分かんないこと言ってんのよ」
サトシ「よし!イッシュリーグでも頑張るぞ!」
アイリス「何考えてるんだか分かんない……本当子供ねー」
おわり
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