サトシ「ピカチュウ!最大パワーで10万ボルト!」 ピカチュウ「……」
- 2020.04.22
- SS
―ポケモンセンター裏―
サトシ「よーし!イッシュリーグに向けて今日もガンガン特訓するぞー!」
デント「んん~wwww気合い充分だね~wwサトシ」
サトシ「あぁ!早くイッシュリーグで戦いたくてワクワクしてるんだ!」
アイリス「そんなにはしゃぐなんてほんと子どもね~」
サトシ「うるさいなアイリスは」
デント「うるさいよアイリス。……あ!そうだサトシ。特訓がてらボクとポケモンバトルしないかい?」
アイリス「……」
サトシ「お!いいな!じゃあ、早速やろうぜ!」
サトシ「行くぞビカチュウ!」ダッ
ピカチュウ「……」タッタッタッ
アイリス「じゃあ、これからサトシ対デントのポケモンバトルを始めるよ!使用ポケモンは一た」
デント「さぁ、サトシ!早速始めようか!使用ポケモンは一体でどちらかのポケモンが戦闘不能の時点でバトルは終了!これでいいかい?」
サトシ「さすがデント!それでいいぜ!」
アイリス「……」
アイリス「……それじゃーはじ」
デント「じゃあ、行くよ!出てこい!マイ・ビンテージ、ヤナップ!」ポン
ヤナップ「ナップ!」
サトシ「よし、こっちはお前だ!いけ!ピカチュウ!」
ピカチュウ「……」タッタッ
ヤナップ「ナー、ププププププププ!」ププププ
サトシ「かわせ!ピカチュウ」
ピカチュウ「……」サッ
デント「逃がさないよ!ソーラービーム!」
ヤナップ「ヤーーー……」キュイイイイ
ヤナップ「ナッ!」カッ
サトシ「ピカチュウ!かわして10万ボルト!」
ピカチュウ「……」バリバリバリ
ヤナップ「ヤナー!」ビリビリビリ
デント「あぁ!ヤナップ!」
ピカチュウ「……」バチバチバチ
ピカチュウ「……」シュッ
デント「ヤナップ!あなをほるでかわすんだ!」
ヤナップ「ヤナッ!」ガゴッ
サトシ「ピカチュウ気をつけろ!どこから来るか分からないぞ!」
ピカチュウ「……」
デント「今だよヤナップ!」
ヤナップ「ナップ!」ボゴコッ
サトシ「ピカチュウ後ろだ!」
ピカチュウ「!?」バキッ
ピカチュウ「……」コクッ
サトシ「よし!10万ボルトだ!」
ピカチュウ「……」バリバリバリ
デント「ヤナップ!ソーラービーム!」
ヤナップ「ナッ!」カッ
バリバリバリ ドゴーン
アイリス「相変わらず二人共すごいパワー!二人共ー!がん」
デント「ヤナップ!タネマシンガン!」
サトシ「ピカチュウ!でんこうせっか!」
ヤナップ「プププププププ!」ププププ
ピカチュウ「……」シュッサッシュッサッ
ピカチュウ「……」ドカッ
ヤナップ「ヤナッ!?」ドゴッ
ヤナップ「ヤナッ!」コクッ
デント「ボク達の味わい深い強力なテイストでフィニッシュだよ!」
デント「ヤナップ!ソーラービームッ!!」
ヤナップ「ヤーーー……」キュイイイイ
サトシ「こっちも全力で迎え撃つぞ!」
サトシ「ピカチュウ!最大パワーで10万ボルト!」
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「くだらんな」
デント「何がくだらないんだいピカチュウ?」
ヤナップ「ヤナ……?」ピタ
アイリス「ちょっと、一体どうし」
ピカチュウ「実にくだらん……何もかもがだ」
アイリス「……」
サトシ「具体的に言ってくれよ?」
ピカチュウ「全力」
サトシ「え?」
ピカチュウ「気合い」
サトシ「え?」
ピカチュウ「根性」
サトシ「え?え?」
ピカチュウ「そして、かわせ」
ピカチュウ「サトシ、お前は今まで何回この言葉を使ってきた?」
ピカチュウ「お前はこの軽い言葉で何回ポケモンに無理をさせてきた?」
ピカチュウ「いい加減にしてもらおうか」
サトシ「……いや、でも、俺は今まで気合いと根性でタイプの相性の壁さえ乗り越えて……」
ピカチュウ「それだよ」
サトシ「え?」
ピカチュウ「お前は気合いだの根性だのでタイプ相性の壁を無理矢理ぶち破ろうとしているが」
ピカチュウ「なぜお前はもっとそのようなことを戦いの中で学ばない?」
サトシ「……」
ピカチュウ「お前は気合いと根性で数々のピンチを乗り越えてきたと思っているだろうが……違う」
サトシ「違う?何が違うんだよ?」
ピカチュウ「主人公補正」
アイリス「主人公補正も知らないの?サトシってほんと子ど」
ピカチュウ「黙れ雌が」
アイリス「……」
ピカチュウ「話を戻す。いいか、お前は今までピンチの後に大逆転を果たして勝ったことが何回かあるだろ?」
サトシ「あぁ、毎回気合いと根性でなんとか……」
ピカチュウ「まだ言うか。……とにかく、それは少なくともお前お得意の気合いや根性のおかげではない」
サトシ「じゃあ、何なんだよ?」
ピカチュウ「それはお前が主人公だからだよ」
サトシ「主人公?」
サトシ「あぁ、でも俺と主人公って何の関係があるんだ?」
デント「(ピュアなのか単なる馬鹿なのか……わからないねぇ)」
ピカチュウ「……まぁいい。とにかくだ。お前の気合い根性論は普通は通用しない。お前は特別だからというのをよく覚えておけ」
サトシ「俺って特別だったのか……(神とかかな?)」
ピカチュウ「あぁ、そうだ。そして、お前が特別じゃなかったらさっきのバトルなんて一瞬で負けていた、ということも覚えておけ」
サトシ「つまりピカチュウの弱さを俺の特別な力で補っているのか……フフッ」
ピカチュウ「」イラッ
サトシ「えぇ!?俺は優勝する気でいるんだぜ!?」
ピカチュウ「無理だ」
サトシ「無理じゃない!気合いと根性で全力最大フルパワーでかわしまくれば……」
ピカチュウ「無理だ。ていうかさすがに詰め込みすぎだろ」
サトシ「そんなぁ……じゃあどうすりゃいいんだよ!」
ピカチュウ「まずは何でも気合いと根性で片づけようとするな。タイプ相性を勉強しろ。もちろんそれぞれのポケモンのタイプや特性も頭に入れておけ」
サトシ「そんな難しいこと考えられないよー!」
ピカチュウ「じゃあ、優勝は諦めるんだな?」
サトシ「!?」
サトシ「……したいさ。でも……」
ピカチュウ「ならば努力しろ。お前がポケモンについての知識を増やし、それにお前の今までの経験、そして俺達のチームワークが加われば」
ピカチュウ「優勝も夢じゃない」
サトシ「……分かったよ」
サトシ「俺……これから沢山勉強して……そして、必ずイッシュリーグで優勝してみせる!」
ピカチュウ「……フッ。いい心がけだ」
アイリス「その意気よ!分からないことがあっ」ドンッ
デント「分からないことがあったらボクに聞きなよ!なんたってボクはポケモンソムリエだからね!」
サトシ「ありがとうデント!遠慮なく聞いていくからなデント!」
デント「お手柔らかに」
アイリス「……」
ピカチュウ「サトシ。お前が勉強している間は、俺達もそれに見合うように自分達で特訓しているからな。頑張れよ」
ヤナップ「やれば、上がる」
サトシ「ありがとう……ピカチュウ!ヤナップ!」
アイリス「……」
それからというもの、サトシは一日のほとんどを勉強の時間にあてた
サトシ『ルリリは……水タイプだ!』
デント『ブーッ!ノーマルタイプなんだよこれが』
サトシ『えぇーっ!?』
―――――――――――――――
一方ピカチュウ達も一日中特訓に明け暮れていた
ピカチュウ『動きが遅い!そんなんじゃ、相手にすぐ捕らえられてしまうぞ!』
チャオブー『きっついわー……』ハァハァ
ミジュマル『文句言うなよ焼き豚が』
そして時は流れ──
―――――――――――――――
ワーワー ワーワー
実況『さぁー!今年のイッシュリーグの決勝戦も白熱しております!』
実況『サトシ選手対シューティ選手による決勝戦もいよいよ大詰め!』
実況『シューティ選手のポケモンは残すところあと一体!エースのジャローダのみとなりました!』
実況『対するサトシ選手は未だ六体残っております!』
実況『トップバッターのエンブオーだけで既に五体を倒しているという圧倒的な実力!』
実況『そしてなおもジャローダを追い詰めております!』
実況『シューティ選手の大逆転はあるのか!?』
シューティ「くっ……」
シューティ「(強い、強すぎる……。以前とは比べ物にならないほどの圧倒的な強さ)」
シューティ「(一体あいつに何があったんだ!?)」
エンブオー「……」ゴゴゴゴ
ジャローダ「ローダ……」ハァハァ
シューティ「(ジャローダの体力も限界に近い……。次の攻撃をまともに食らったらアウトだ……)」
サトシ「……ぞ」
シューティ「……?」
ヤトシ「いきますぞwwwwwwww」
シューティ「!?」
シューティ「(何だあいつ……しゃべり方がおかしいぞ……?)」
シューティ「……とにかく今はやるしかない!ジャローダ!にらみつける!」
ヤトシ「にらみつけるwwwwんんwwフルアタ以外ありえないwwwwwwww」
ヤトシ「ヤンブオー、とどめですぞwwww」
ヤトシ「フレアドライブwwwwwwww」
エンブオー「んんwwww」ゴオォォォォ
シューティ「かわせぇ!ジャローダぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ドゴーーーン
シューティ「ジャローダ!」
ジャローダ「ロォ……ダ…………」ガクッ
審判「ジャローダ戦闘不能!よって勝者、サトシ選手!!」
ワアアアアァァァァァァァ
ヤトシ「やりましたぞwwwwぺゃっwwwwwwww」
ヤンブオー「んんwwwwwwww」
69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/13(土) 01:13:22.03 ID:L2/jnrK/O
シューティ「……お疲れ様、ジャローダ」バシュッ
ワアァァァァァァァ
アイリス「やったわね!サト」グイッ
ヤント「やりましたなヤトシ殿wwwwwwww」
ヤナップ「んんwwwwwwww」
ヤンブオー「んんwwwwwwww」
ヤトシ「我はただ迷える子羊を導こうとしただけですぞwwwwwwww」
アイリス「(……なにこれ)」
アナウンス『サトシ選手。表彰式を行いますのでバトルフィールド中央におこし下さい』
76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/13(土) 01:22:32.39 ID:L2/jnrK/O
ヤンブオー「んんwwwwwwww」
ヤント「胸を張って行くんですぞwwwwwwww」
ヤナップ「んんwwwwぺゃっwwwwwwww」
ワアァァァァァァァ
ピカチュウ「……」
アイリス「……」
80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/13(土) 01:26:44.40 ID:L2/jnrK/O
アデク「えー、サトシ君本当におめでとう!」
ヤトシ「ヤトシですぞwwwwwwww」
アデク「ヤトシ……?ま、まぁ、とにかくおめでとう!何か一言あるかね?」
ヤトシ「じゃあ、一言だけ言わせてもらいますぞwwwwwwww」
シーン
ヤトシ「……トレーナー全員にヤーティ神の御加護があらんことを!」
ワアァァァァァァァ ワアァァァァァァァ
ピカチュウ「(どうしてこうなった)」
おしまい
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